面接では話が合ったのに、入社後は意思疎通が難しい。「うちには合わないのかもしれない」と感じたとき、何を確かめるとよいのでしょうか。
マインドマッチは、人と仕事・組織の間にある大切にしていることや、仕事への期待の共通点と違いを見る考え方です。この記事では、その視点を日常の対話に応用するための問いを提案します。
01 「合わない」と感じた、具体的な場面を聞く。
「合わない」という言葉には、仕事内容、進め方、相談のタイミングなど、異なる問題が含まれている可能性があります。まずは、いつ、どんな仕事で、何が起きたかを聞いてみます。
「そう感じたのは、どんな場面でしたか?」
「そのとき、どう進めたいと思っていましたか?」
例えば、本人は自分で判断して進めるつもりだった一方、上司は一度確認してほしいと期待していたかもしれません。これは説明用の仮の場面です。意欲や能力の評価に入る前に、双方が想像していた進め方を確かめる余地があります。
02 本人と職場の期待を、同じ紙に並べる。
会社が説明したことと、本人が受け取ったことは一致しているでしょうか。「裁量がある」「協力して働く」といった言葉も、思い浮かべる場面が違えば、期待はずれることがあります。
| 確認すること | 本人の期待 | 職場の期待 |
|---|---|---|
| 任される範囲 | どこまで自分で決めたいか | どの判断で確認が必要か |
| 相談の方法 | いつ・どう相談したいか | いつ・どう報告してほしいか |
| 仕事で大切なこと | 何を優先したいか | 何を守ってほしいか |
一致しない項目があっても、それだけで結論を出さず、理由を聞きます。譲れない目的と、相談できる方法を分けて考えると、次に確かめることを整理できます。
03 次に確かめることを、一つ決める。
その場ですべてを解決しようとせず、次の仕事で試すことを一つ決めます。例えば、確認が必要な判断を先に共有し、実際に進めてみてから、本人と上司で振り返る方法があります。
「誰が」「何を」「いつ確かめるか」を残しておくと、次の面談に持ち越す問いが明確になります。本人が話したことと、聞き手の解釈は分けて記録し、共有範囲も確かめてください。
違いが分かった、その先も対話する。
人も組織も変わります。採用時の理解を一度で完成させるのではなく、仕事を経験する中で確かめ直していく。そのための入口として、具体的な場面を一つ話すところから始めてみてください。
考え方の参考:提供資料『読み物・実践書としてのマインドマッチ』の人と環境・採用・1on1に関する記述。質問・表・ワークシートは編集上の応用提案です。実在企業の事例や、採用・定着の効果が確認された手順ではありません。
KIBI公式のマインドマッチ説明